吉田修一さんの「湖の女たち」が実写化され、5月17日から公開されます。湖畔の介護施設で100歳の老人が殺され、その謎を追う刑事と捜査で知り合った介護士の女が、深淵なる湖に沈んだ恐るべき真実にのみ込まれていくヒューマンミステリー。本作で ...
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵攻。両国による激しい戦闘が繰り広げられる中でその存在が広く知れわたるようになった「民間軍事会社」。世界各国の政府や軍、グローバル企業などからの要請を受けて軍事や安全保障サービスを ...
『障害学の展開――理論・経験・政治』(障害学会20周年記念事業実行委員会編、明石書店)は、障害学会創設20周年を記念して刊行されました。英語圏での障害学は、社会的障壁により障害者が被る不利益(ディスアビリティ)に焦点をあて、その除去 ...
舞台は「かまくら猫倶楽部」という、猫にまつわる雑貨店。鎌倉のどこかに化猫(ばけねこ)倶楽部という場所があって、そこに行けば、いなくなった猫に会えるのだという奇妙な噂(うわさ)をたよりに、似た名のこの店にたどりついた猫好きの客たち。そ ...
いろんなものを見て生きてきたと思う、見たかったものを見ることもたくさんあったけど、そんなのは本当は自分の「見る」という記憶の中ではごく僅(わず)かで、多くは見てもなんとも思わなかったもの。そして時には「見てしまったもの」「見たくはな ...
本サイトに掲載されるサービスを通じて書籍等を購入された場合、売上の一部が朝日新聞社に還元される事があります。 朝日新聞社の関連サイト ...
韓国・ソウルの小さな書店を舞台に、店主や店に集まる人たちの毎日を描いた『ようこそ、ヒュナム洞書店へ』が、「2024年本屋大賞」の翻訳小説部門1位に。「つらい世の中ですが、自分で自分自身を応援できて、他の人とも応援しあえる時間がたくさん ...
発売直後から儒烏風亭らでん氏の紹介もあり怒涛の勢いで版を重ねた『VTuberの哲学』(春秋社刊)。上ではVTuberにハマったきっかけと、なぜVTuberへの問いが重要なのかを語っていただいたが、下では哲学という営みの性質から、なぜ ...
工場でパイナップルを加工する女性たちや笑顔の子供、にぎわう商店街……。米国統治下の沖縄で、米軍の心理作戦部隊が無償配布していたプロパガンダ誌「守礼の光」には、街の発展や暮らしの活気を伝える数々の写真が掲載されている。
東日本大震災の後、「〈東北〉が、はじまりの場所になればいい」という文章を書いた。それも含め、この13年間に書きついだものを編んだ。テーマが多様で、「しっちゃかめっちゃかな本ですね」と言うが、迷いながらの歩みが社会の状況をうつし出す。
還暦を幾つか過ぎて、なるほど老境とはこういうことなのだなと感じることが増えた。ふとした拍子に、あの世との境がぼんやりしてくる。お迎えが近いのか。戸惑いがないわけではない。だがそれは恐ろしいことでも不快なことでもなく、どこか肩の荷をお ...
マンガは基本モノクロだ。たまにカラーページがあっても単行本ではモノクロになるのが普通。しかし、近年はウェブでカラー連載したものをそのまま単行本化する例も見られる。ただ、正直「わざわざ印刷コストをかけてカラーで出す意味ある?」と感じる ...